2月8日~9日兵庫県で、「地域再生の担い手として、時代を創る『地域企業』への変革を」をテーマに、第48回中小企業問題全国研究集会が開催されました。
過去最大規模の全国研究集会!
2,000名を越える会員とゲストが参加をし、開催規模として過去最大です。
出迎えの長い長い人垣と大きな拍手をくぐり抜け、分科会会場へと向かいます。
分科会は20のテーマが用意され、様々な中小企業を取り巻く問題の解決へ向けた取組みの報告と、熱いグループ討論が交わされました。
翌日は全体会が開催され、広浜泰久中同協会長が開催意義を3つにまとめてくださいました。
記念講演「地域資源を生かした震災からの復興と繁栄」
続いて、地元兵庫同友会会員の金井啓修(かない ひろのぶ)氏が講師となり、地域資源を生かした震災からの復興と繁栄との記念講演が行われました。
温泉宿を経営する金井さんは、自社の経営だけでなく、より魅力的な温泉街を楽しめるようにとの思いから、地元の仲間たちとまちづくり全体を考えた仕掛け、「回遊性のあるまちづくり」をコンセプトに、さまざまなアイデアで街を活気づかせました。
『犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛んだらニュースになる』とのユニークで柔軟な発想が、多くの人を巻き込んで夢が実現していきます。
続いて、『努力・根性・辛抱』が大キライです!
えっ、どうして!?
他人と同じ土俵に立って勝負をすると、我慢しなければいけないことが増えるので、極力違う土俵で戦うようにしています、との回答でした。
バブル崩壊と阪神淡路大震災、リーマンショックと鳥インフルエンザ…。連続する外部環境の激変への対応を変化するチャンスと捉え、事業と地域に活力を生み出しています。
震災復興シンポジウム「その時経営者が命がけでやるべきこと」
休憩をはさみ、震災復興シンポジウムです。
開催地兵庫県は、23年前に大震災を経験しました。
そして東日本大震災から7年目。
日本のどこにいても自然災害が起こりうる『災害の時代』です。
備えも大切ですが、その時どうしたか?
パネリストに、
- 兵庫同友会 日本ジャバラ(株) 田中信吾氏
- 福島同友会 (株)キクチ 菊地逸夫氏
- 関西学院大学大学院教授 佐竹隆幸氏
が登壇しました。
『その時経営者が命がけでやるべきこと』と題し、地域あっての中小企業、中小企業あっての地域との観点から、時系列で打った手をお話し頂きました。
雇用と企業を守る為には、運転資金の確保が大事。阪神淡路大震災→東日本大震災→熊本地震へと中小企業家へ伝えられた教訓です。
シンポジウムは、地域になくてはならない会社=ビジョナリーカンパニーを目指そうと締めくくられました。
中同協幹事長 中山英敬氏に研究集会を締めて頂き、各地同友会へと帰参しました。
2018年6月は、いよいよ我々の出番!
さいたまへお越しの各地同友会員に、どれほどのきっかけを与えることが出来るか。
素晴らしい全国研究集会をさいたまで開催し、この御礼をしたいと強く感じました。
(川越地区会 大沼崇 記)